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インフルエンザ迅速診断キット
監修: 特定医療法人原土井病院 臨床研究部部長 池松秀之 先生
インフルエンザは他のウイルスによる風邪症候群に比較して、重篤であることから、普通感冒とは区別されていました。しかし、突然の発症、38℃を超える発熱、上気道炎症状、全身倦怠感等の全身症状などのインフルエンザの症状はインフルエンザ以外のウイルス性疾患でもみられるため、実際には臨床症状のみからの鑑別は難しいようです。
抗インフルエンザ薬であるノイラミニダーゼ阻害薬の登場により、インフルエンザの診療は抗ウイルス剤による治療が一般的となりました。そのため、臨床の現場では、より正確な診断が求められるようになっています。

■インフルエンザ診断のための検査
インフルエンザの確定診断は、ウイルスの分離が基本となります。しかし、ウイルス分離は当日に結果を得る事はできないので臨床には利用できません。ペア血清による抗体価の上昇は、発症後2週間以上経過した血清を用いるので臨床に利用されることはありません。最近ではインフルエンザウイルスの遺伝子を検出するRT-PCR法を用いた診断も行なわれるようになり、この検査では結果がその日に得ることも可能ですが、設備や手間および費用の問題から日常臨床での使用には向いていません。

■迅速診断キット
現在、臨床の現場では、診断のための検査としてインフルエンザウイルスの抗原を検出する迅速診断キットが頻繁に用いられています。操作が簡単で判定時間が短いイムノクロマトグラフィーを原理とした迅速診断キットが主流になっています。

■迅速診断キットの感度
迅速診断キットの感度とは、ウイルス分離やRT-PCRで陽性と確認された検体が、迅速診断キットで測定した場合何%陽性になるかを示す指標です。
一般的に性別を問わず、ウイルス培養の結果と比較した感度は90%以上と言われています。実施において、検体採取の手技の巧拙が検査結果に最も影響を与える因子です。熟練した医師では感度が非常に高いようです。一部のメーカーでは解り易い検体採取ビデオを紹介しているので参考になります(希望者には配布もしているようです)。
熟練した医師が実施した場合でも、

 1. 小児と大人を比べた場合、小児の感度が高い
 2. 鼻腔吸引液>鼻腔スワブ>咽頭スワブの順に感度が高い
 3. 発症からの時間が短いと感度が下がる

これらは検体に含まれるウイルスの量と関連しています。発症早期ではウイルスの量が、迅速診断キットで検出できるところまで増えていないことが考えられます。小児では発症後6時間までの感度は、A型で64.3%、B型で71.4%であったが、発症後7時間から12時間では、A型で90.6%、B型では83.3%と報告されており、他の報告でも同様な成績が得られています。

   

■迅速診断キットの特異度
ウイルス分離やRT-PCRで陰性と確認された検体で、迅速診断キットで測定した場合何%一致するかを示す指標です。一般的には、90%以上と考えられています。
迅速診断キットの普及の初期の段階で一部のキットで偽陽性が多いことが問題にされましたが、現在改良ならびに品質管理が進んだため問題とはなっていません。実際、日本臨床内科医会や福岡県内科医会の報告でもA型の陽性者におけるB型の陽性例は非常に少なく、特異度は99%以上であるかもしれません。

■迅速診断キットでの診断に必要な時間
臨床の現場で診断に必要な時間はとても気になるところです。添付文書上には15分と記載されていますが、実際に陽性の判定はもっと早くできるようです。3分で8割程度が陽性と認識でるとの報告もあります。外来患者が急増するインフルエンザシーズンには、キットの特徴を理解し柔軟に対応することも必要でしょう。

■迅速診断キットが陰性の時は?
これまでのデータから迅速診断キットが陰性の場合も、キットの感度は100%ではないためインフルエンザを100%否定は出来ません。状況に応じて抗インフルエンザ薬が処方されると思われます。しかし、一般的にはインフルエンザ以外の原因を考えるのがよいでしょう。冬季に於いてインフルエンザと類似した症状を呈す疾患としては、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスやアデノウイルスなどが多いことが報告されています。これらのウイルスは小児では頻繁にみられます。しかし、近年特別老人養護施設でのヒトメタニューモウイルスの施設内感染が報告され、また、成人や高齢者でもインフルエンザ様の症状の患者の半数がRSであったという報告もされています。したがって、迅速診断キット陰性例では偽陰性例もあるが、他のウイルス性疾患を念頭に置き診療にあたることをお勧めします。

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